「ありきたりなドラマにはもう飽きた…」
「次の展開が気になって、一気見してしまうような刺激的な作品が観たい!」
そんなあなたにこそ、心からおすすめしたいのが「スリラードラマ」です。
巧みに張られた伏線、息をのむような緊張感、そして予想を裏切る衝撃の展開。スリラーは、私たちに最高の「非日常」体験を与えてくれます。
この記事では、数あるNetflixオリジナル作品の中から、「これは絶対に観るべき!」と断言できる、傑作スリラードラマだけを10作品厳選しました。
今夜、あなたを寝不足にさせる、最高のパートナーがここにいます。
【クライム・スリラーの傑作】悪の道に染まる人々
平凡な人間が、いかにして罪の泥沼に足を踏み入れていくのか。人間の業を深く描く、2つの傑作。
オザークへようこそ
ハラハラドキドキ度 | |
家族の崩壊と再生 | |
画面の青暗さ | |
主演二人の演技力 | |
どんどん泥沼にハマる度 |
基本情報
ざっくり言うとこんな話
シカゴで会計士として働くマーティ・バード。しかし彼の裏の顔は、麻薬カルテルの資金洗浄屋だった。組織のトラブルに巻き込まれた彼は、家族を連れてミズーリ州の田舎町オザークへと逃れ、そこで新たな資金洗浄ビジネスを始めるが…。
イチマルのレビュー
『ブレイキング・バッド』が好きなら、絶対にハマります。
平凡な中年男が、家族を守るために悪の道へと足を踏み入れ、後戻りできなくなっていく。その様は、まさに圧巻の一言。全編を通して漂う、青みがかった冷たい映像が、一家が抱える絶望と緊張感を巧みに表現しています。
このドラマがただの犯罪ドラマで終わらないのは、「家族」の物語でもあるから。最初は夫の裏切りに怒っていた妻のウェンディが、やがて彼以上に冷酷で狡猾な「犯罪のパートナー」へと変貌していく姿は、恐ろしくも目が離せません。
次から次へとトラブルが発生し、一家がどうやってこの危機を乗り越えるのか、気になって一瞬も観るのを止められませんでした。
こんな気分の時におすすめ
- 平凡な人間が、どんどん悪の道に堕ちていく物語が好きな時
- 家族の絆とは何かを問う、重厚なクライムサスペンスに浸りたい時
マインドハンター
会話劇の緊張感 | |
シリアルキラーの再現度 | |
70年代の空気感 | |
じわじわくる不気味さ | |
シーズン3が観たかった度 |
基本情報
ざっくり言うとこんな話
1970年代後半、FBI捜査官のホールデン・フォードとビル・テンチは、犯罪者の心理を理解するため、服役中の連続殺人犯(シリアルキラー)たちにインタビューを試みる。「プロファイリング」という新たな捜査手法を確立しようと奮闘する彼らの姿を描く。
イチマルのレビュー
これは、映画監督デヴィッド・フィンチャーによる「芸術品」です。
派手なアクションや追跡劇は一切ありません。このドラマの魅力は、ただひたすらに「会話」。実在の連続殺人犯たちとFBI捜査官が、薄暗い部屋で対峙し、言葉と言葉で互いの深層心理を探り合う。その会話の一つひとつが、どんなアクションシーンよりもスリリングで、恐ろしい。
エド・ケンパーやチャールズ・マンソンといった、伝説的な殺人鬼を演じる俳優たちの演技が、まず神がかっています。彼らが淡々と語る犯行の動機や哲学に、観ているこちらも眩暈がするほどの恐怖と、奇妙な魅力を感じてしまうはず。
知的で、スタイリッシュで、そして底なしに不気味。唯一無二の傑作です。
こんな気分の時におすすめ
- 派手さはないが、知的好奇心を刺激する、本格的な犯罪心理ものが観たい時
- 天才監督が作り出す、完璧に計算された映像美と緊張感に酔いしれたい時
【息もつかせぬアクション・スリラー】ノンストップの興奮
アドレナリン全開!アクションとサスペンスが完璧に融合した、エンターテイメント性の高い3作品。
ナイト・エージェント
テンポの良さ | |
次々起こる展開 | |
主人公の真面目さ | |
陰謀のスケール感 | |
王道のかっこよさ |
基本情報
ざっくり言うとこんな話
FBIの夜間緊急連絡係として、ホワイトハウスの地下で鳴らない電話を待つだけの退屈な日々を送っていたピーター。ある夜、一本の通報を受けたことから、彼は国家を揺るがす巨大な陰謀の渦中へと巻き込まれていく。
イチマルのレビュー
難しいこと抜きで、とにかく面白いアクション・スリラーが観たいなら、まずコレ。
配信されるや否や、世界中で大ヒットを記録したのも納得の、圧倒的な面白さです。第1話から、物語はフルスロットル。主人公が次から次へと命を狙われ、誰が敵で誰が味方か分からない状況の中、巨大な陰謀の核心へと迫っていきます。
主人公ピーターが、超人的なヒーローではなく、真面目で誠実な一人の捜査官であるという点も、共感を呼びます。愛する国に裏切られながらも、自分の正義を貫こうとする彼の姿は、観ていて素直に応援したくなる。
往年の名作ドラマ『24 -TWENTY FOUR-』のような、ノンストップのハラハラドキドキを味わいたいなら、絶対に観て損はありません。
こんな気分の時におすすめ
- とにかくテンポが良く、次から次へと展開する物語で興奮したい時
- 陰謀に巻き込まれた主人公が、巨大な敵に立ち向かう王道ストーリーが好きな時
ペーパー・ハウス
計画の独創性 | |
キャラクターの魅力 | |
予測不能な展開 | |
感情移入度 | |
一度観始めたら止められない度 |
基本情報
ざっくり言うとこんな話
「教授」と名乗る謎の男に集められた、8人の犯罪のプロフェッショナル集団。彼らの目的は、スペインの造幣局に押し入り、人質を取って籠城し、自分たちで24億ユーロもの大金を盗み出すという、前代未聞の強盗計画だった。
イチマルのレビュー
ただの強盗ドラマだと思って観始めると、度肝を抜かれます。
これは、警察と強盗団による、息詰まるような頭脳戦を描いた、超一級のサスペンスです。「人質も、警察も、一滴の血も流さずに、史上最大の強盗を成功させる」という、教授の完璧な計画。しかし、その計画は、個性豊かすぎる仲間たちの人間的な感情や、警察の執念深い捜査によって、常に崩壊の危機に瀕します。
ベルリン、トーキョー、ナイロビ…と、世界の都市名で呼び合う仲間たち。最初はただの犯罪者だった彼らに、観ているうちに不思議な愛着が湧き、いつの間にか「頑張れ!」と応援してしまっている自分に気づくはず。
スペイン発でありながら、世界中で社会現象となった、中毒性MAXの傑作です。
こんな気分の時におすすめ
- 天才的な計画と、予測不能な展開が魅力の、頭脳戦を楽しみたい時
- 魅力的な犯罪者(アンチヒーロー)たちが活躍する物語が好きな時
ボディガード -守るべきもの-
緊張感 | |
物語のスピード感 | |
主演俳優の魅力 | |
政治の非情さ | |
冒頭20分の掴み |
基本情報
ざっくり言うとこんな話
アフガニスタンからの帰還兵で、PTSDに悩むデイビッド・バッド。彼は、その手腕を買われ、テロを推進する強硬派の女性内務大臣ジュリア・モンタギューの警護を担当することになる。思想の合わない彼女を守るうち、彼は政府内の巨大な陰謀に巻き込まれていく。
イチマルのレビュー
まず、第1話の冒頭20分を観てください。それだけで、あなたはこのドラマの虜になるはずです。
列車内での自爆テロを、デイビッドが言葉だけで食い止めようとするシーン。その息が詰まるほどの緊張感は、近年のドラマの中でも群を抜いています。
『ゲーム・オブ・スローンズ』のリチャード・マッデンが演じる主人公の、任務に忠実であろうとするプロフェッショナルな姿と、戦争のトラウマに苦しむ一人の人間としての弱さ。その二面性が、物語に深い奥行きを与えています。政治的な陰謀、テロの脅威、そして守るべき相手との禁断の関係。
あらゆる要素がハイスピードで展開し、一瞬たりとも目が離せません。全6話で完結する、完璧なミニシリーズです。
こんな気分の時におすすめ
- 英国ドラマ特有の、重厚でリアルな緊張感に満ちた作品が観たい時
- 政治的なサスペンスと、人間ドラマが巧みに融合した物語が好きな時
【脳を揺さぶるサイコ・スリラー】その結末、予測不能
人間の心の闇、そして歪んだ愛。観る者の常識を覆す、衝撃的な展開が魅力の3作品。
YOU ー君がすべてー
主人公のヤバさ | |
ストーキングの恐怖 | |
皮肉とブラックユーモア | |
次が気になる中毒性 | |
SNSの怖さを知る度 |
基本情報
ざっくり言うとこんな話
ニューヨークの書店で働く、物静かで知的な青年ジョー。彼は、店に訪れた作家志望の女性ベックに一目惚れする。しかし、彼の純粋な恋心は、SNSを駆使したストーキングと、恋路を邪魔する人間を排除していく、歪んだ狂気へと変わっていく。
イチマルのレビュー
もし、主人公がイケメンでなければ、ただのホラーです。
このドラマの恐ろしいところは、一見すると完璧な好青年に見えるジョーの視点で物語が進む点にあります。彼のモノローグは、ロマンティックなラブストーリーのよう。しかし、彼がやっていることは、紛れもない犯罪なのです。
彼のストーキング行為を通じて、私たちが普段いかに無防備に個人情報をSNSに晒しているか、という現実を突きつけられ、背筋が寒くなります。「愛する人を守るためなら、何でもする」という彼の歪んだ正義に、観ているうちに「もしかして、これは純愛なのでは?」と、一瞬でも思ってしまったら、あなたももう彼の術中。
スリルとロマンス(?)が融合した、新しいタイプのサイコスリラーです。
こんな気分の時におすすめ
- 美しい主人公の、恐ろしい狂気にゾクゾクしたい時
- 現代社会に潜む、SNSの恐怖を疑似体験したい時
瞳の奥に
ラストの衝撃度 | |
不穏な雰囲気 | |
ミステリアスな魅力 | |
もう一度観たくなる度 | |
#WTFthatending度 |
基本情報
ざっくり言うとこんな話
シングルマザーのルイーズは、バーで出会った魅力的な男性デヴィッドと意気投合するが、後日、彼が自分の新しい職場の上司(精神科医)であることを知る。さらに、彼のミステリアスな妻アデルとも偶然親しくなるが、その完璧に見えた夫婦には、恐ろしい秘密が隠されていた。
イチマルのレビュー
警告します。このドラマの結末については、絶対に検索しないでください。
そして、観終わった後、あなたもきっと「#WTFthatending(何だこのエンディングは)」と叫びたくなるはずです。前半は、美しくもどこか危うい夫婦と、主人公が織りなす、少しスリリングな三角関係の物語として進みます。
しかし、過去の回想シーンが挿入されるにつれて、物語はどんどん不穏な方向へ。そして、最終話のラスト15分、それまでの全てが覆される、衝撃の「どんでん返し」が待っています。それは、もはや超常現象。
好き嫌いは分かれるかもしれませんが、この驚きは他では味わえません。全ての伏線が収束する瞬間の快感を、ぜひ体験してください。
こんな気分の時におすすめ
- 全てが覆されるような、強烈などんでん返しが好きな時
- 美しくも不気味な、サイコスリラーの世界観に浸りたい時
ザ・サーペント
主人公の邪悪さ | |
70年代の再現度 | |
じわじわくる不快感 | |
地道な捜査のリアルさ | |
海外旅行が怖くなる度 |
基本情報
ざっくり言うとこんな話
1970年代、タイのバンコクを拠点に、アジアを旅する欧米のヒッピーたちを次々と毒殺し、金品を奪った実在の連続殺人鬼シャルル・ソブラジ。彼を粘り強く追い続けたオランダ人外交官ヘルマン・クニッペンバーグの闘いを描く。
イチマルのレビュー
怪物とは、こういう人間のことを言うのかもしれません。
このドラマの恐ろしさは、派手な恐怖演出ではなく、主人公シャルル・ソブラジの、底知れない「邪悪さ」にあります。彼は、人を殺すことに何の躊躇も罪悪感もありません。むしろ、人を巧みに操り、支配することに喜びを感じている。その冷徹な姿が、観ていて本当に不快で、恐ろしい。
タハール・ラヒムが演じるシャルルの、蛇のような執拗さと、カリスマ的な魅力は、まさに圧巻。70年代のアジアの、熱気と混沌とした雰囲気も完璧に再現されており、まるでその時代にタイムスリップしたかのよう。
実際にこれほどの人間が存在したという事実に、改めて戦慄する、見応え十分な実録クライムスリラーです。
こんな気分の時におすすめ
- 実在のシリアルキラーを描いた、リアルなクライムドラマが観たい時
- 70年代のヒッピーカルチャーや、エキゾチックな雰囲気が好きな時
【新感覚スリラー】ユニークな設定が光る2作品
これまでのスリラーの常識を覆す、新しいアイデアと構造で楽しませてくれる意欲作。
クリックベイト
現代的なテーマ | |
次が気になる度 | |
意外な犯人度 | |
SNSの功罪 | |
視点が変わる面白さ |
基本情報
ざっくり言うとこんな話
ある日、愛妻家のニックが誘拐され、「私は女性を虐待した。この動画が500万回再生されたら、私は死ぬ」という衝撃的な告白動画がネットにアップされる。彼の無実を信じる家族は、ニックを救うため奔走するが、次々と彼の裏の顔が暴かれていく。
イチマルのレビュー
現代版『羅生門』。まさに、この言葉がふさわしいミステリーです。
このドラマの面白いところは、1話ごとに、事件の関係者(妹、妻、刑事、記者など)の視点で物語が描かれていく点にあります。視点が変わるたびに、ニックという人物像や、事件の様相がガラリと変わり、観ている私たちは「一体、何が真実なのか?」と、どんどん混乱していきます。
ネット上の噂、誹謗中傷、そして「バズる」ことの恐ろしさ。SNS時代の功罪を鋭く描きながら、誘拐事件の犯人は誰なのか?という純粋なミステリーとしても、非常に高い完成度を誇ります。毎回、衝撃的な「引き」で終わるので、絶対に一気見したくなるはず。
ラストに明かされる犯人には、きっとあなたも驚愕するでしょう。
こんな気分の時におすすめ
- 視点が変わることで、物語の様相が変わっていく構成の巧みなミステリーが好きな時
- SNS時代の闇をテーマにした、現代的なサスペンスが観たい時
カレイドスコープ
構成の斬新さ | |
視聴体験のユニークさ | |
強盗映画としての面白さ | |
どの順番で観るか悩む度 | |
他人と感想を語り合いたくなる度 |
基本情報
ざっくり言うとこんな話
大ベテランの金庫破りレオ・パップが、仲間たちを集め、史上最大と言われる70億ドルの債券を奪うため、難攻不落の金庫に挑む。物語は、強盗計画の24年前から、決行の6ヶ月後まで、複数の時間軸で描かれる。
イチマルのレビュー
このドラマの最大の特徴は、視聴者が「どの順番で観ても良い」という、前代未聞の構成にあります。
Netflixが視聴者ごとにエピソードの順番をシャッフルして提示するため、あなたが観る物語の順番は、他の人と違うかもしれません(最終話「ホワイト」を除く)。
時系列をバラバラに観ることで、キャラクターの過去や動機が後から明らかになったり、ある出来事の結果を先に知ってから、その原因を観ることになったり…。そのユニークな視聴体験が、単純な強盗ドラマ以上の深みと面白さを生み出しています。
これは、Netflixというプラットフォームだからこそできた、新しい物語の形。ぜひ、友人や家族と、自分が観た順番と感想を語り合ってみてください。
こんな気分の時におすすめ
- これまでにない、新しい視聴体験をしてみたい時
- 時間軸が交錯する、複雑な構成のクライムサスペンスが好きな時
まとめ
今回は、Netflixでしか観られない、傑作オリジナル・スリラードラマを10作品ご紹介しました。
- 【クライム・スリラーの傑作】悪の道に染まる人々
- オザークへようこそ
- マインドハンター
- 【息もつかせぬアクション・スリラー】ノンストップの興奮
- ザ・ナイト・エージェント
- ペーパー・ハウス
- ボディガード -守るべきもの-
- 【脳を揺さぶるサイコ・スリラー】その結末、予測不能
- YOU ー君がすべてー
- 瞳の奥に
- ザ・サーペント
- 【新感覚スリラー】ユニークな設定が光る2作品
- クリックベイト
- カレイドスコープ
気になる作品は見つかりましたか? 最高の恐怖と興奮が、あなたの日常を忘れさせてくれるはずです。
さあ、今夜のお供を選んで、眠れない夜をお楽しみください!
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