Netflixの真髄は、その多彩で高品質なオリジナルドラマにあります。世界中の才能が集結し、既成概念を打ち破る挑戦的な物語が日々生まれています。
今回は、その中でも特に「これだけは絶対に観ておくべき!」と断言できる、歴代の傑作Netflixオリジナルドラマ10本を厳選しました。
それぞれの作品が持つ異なる側面や、より深い魅力に焦点を当ててレビューを書いています。あなたの心を揺さぶり、寝不足にさせるほどの没入感を与える作品との出会いが、ここにあります。
Netflixオリジナルドラマ10本を厳選!
ストレンジャー・シングス 未知の世界
1980年代のアメリカの田舎町ホーキンス。
親友ウィルの謎の失踪をきっかけに、残された少年たちが不思議な能力を持つ少女イレブンと出会う。彼らは、町に隠された恐ろしい秘密と、裏側の世界から迫りくる未知の脅威に立ち向かうことになる。
- 「裏側の世界」という独創的な設定と、ラブクラフト的恐怖を感じさせる秀逸なクリーチャーデザイン。
- 現実の陰謀論をSFホラーに昇華させた、説得力のある世界観とスリリングな物語。
- シーズンごとに進化するジャンルとスケール感。単なる懐古趣味ではないクリエイターの野心。
ジャンル | サイエンス・フィクション ホラー ドラマ |
原案 | ダファー兄弟 |
出演 | フィン・ヴォルフハルト ミリー・ボビー・ブラウン ウィノナ・ライダー デヴィッド・ハーバー マヤ・ホーク |
配信 | 2016年~ |
シーズン | 4 |
各話の長さ | 42~150分 |
日本語吹き替え | あり |
本作が単なる80年代へのオマージュに留まらないのは、その骨格に本格的なSFホラーのDNAが脈打っているからです。物語の核となる「裏側の世界」は、単なる異次元ではなく、ラブクラフト的なコズミックホラーを感じさせる、理解を超えた生態系を持つ空間として描かれています。デモゴルゴンやマインド・フレイヤーといったクリーチャーのデザインは、生理的な嫌悪感と造形美が同居しており、観る者に原始的な恐怖を植え付けます。
さらに、冷戦下の政府による極秘超能力実験MKウルトラ計画といった現実の陰謀論を物語の出発点に据えることで、SF設定に説得力と深みを与えています。
シーズンが進むにつれ、未知の存在との遭遇を描くホラーから、異次元の侵略に立ち向かうスペクタクルへとスケールを拡大させていく構成も見事。子供たちのジュブナイルな冒険譚という皮を一枚めくれば、そこには熟練のSFホラーファンをも唸らせる、緻密で野心的な世界が広がっているのです。

ザ・クラウン
英国史上最高齢、最長在位の君主となったエリザベス2世の治世を、史実に基づきながら描く壮大な歴史ドラマ。
若き女王としての即位から、21世紀に至るまでの治世の中で、彼女が経験した政治的、そして個人的な葛藤と栄光を浮き彫りにする。
- 脚本家ピーター・モーガンによる権力の中の孤独というテーマの深い探求。
- 歴史的事件を通して女王の人間的成長を描く一話完結型の群像劇としての構成の見事さ。
- 史実の重みと、フィクションならではの想像力が織りなす、知的でエモーショナルな物語。
ジャンル | 伝記 政治 ドラマ |
原案 | ピーター・モーガン |
出演 | クレア・フォイ マット・スミス ヴァネッサ・カービー アイリーン・アトキンス ジェレミー・ノーサム |
配信 | 2016年~2023年 |
シーズン | 6 |
各話の長さ | 39~72分 |
日本語吹き替え | あり |
本作は、脚本家ピーター・モーガンが長年探求してきた権力の中の孤独というテーマの集大成です。彼の過去作『クィーン』や『フロスト×ニクソン』と同様に、公的なペルソナと私的な感情の狭間で揺れ動く人間を、鋭くも共感的に描き出しています。
本作の構成が巧みなのは、各エピソードが特定の歴史的事件や人物に焦点を当てた一話完結型の群像劇としても機能している点です。スエズ危機やアバーファンの悲劇といった出来事が、単なる歴史の再現に終わらず、若き女王エリザベスの人間性や統治者としての価値観をいかに形成していったかの試練として描かれます。
つまり私たちは、エリザベス2世という一人の女性の人生を通じて、戦後イギリスの現代史を追体験させられるのです。モーガンの脚本は、歴史の記録には残らないであろう登場人物たちの心の機微を想像力豊かに埋めていくことで、壮大な歴史物語に血の通ったエモーションを与えています。
これは、一人の脚本家の執念が結実した、他に類を見ないテレビシリーズの金字塔です。

クイーンズ・ギャンビット
1950年代の孤児院で、用務員からチェスの手ほどきを受けた少女ベス・ハーモン。
驚異的な才能を持つ彼女は、依存症やトラウマと闘いながら、男性優位のチェス界を駆け上がり、世界チャンピオンを目指す。
- チェス盤上の戦いを、主人公の内面的な葛藤のメタファーとして描く深みのある脚本。
- 孤独な天才が、人々との繋がりを通じて依存症を克服し、自己を回復していく感動的なプロセス。
- 勝利の意味を再定義する、単なるサクセスストーリーを超えた、成熟した人間ドラマ。
ジャンル | 青春 歴史 |
原作 | ウォルター・テヴィス 「クイーンズ・ギャンビット」 |
出演 | アニャ・テイラー=ジョイ ビル・キャンプ マリエル・ヘラー トーマス・ブロディ=サングスター ハリー・メリング |
配信 | 2020年 |
話数 | 7 |
各話の長さ | 46~67分 |
日本語吹き替え | あり |
本作を単なる天才のサクセスストーリーとして観るのは、あまりに表層的です。これは、依存症からの回復と自己実現を巡る、痛切で美しい物語に他なりません。
ベスにとってチェスは、現実の苦しみから逃避するためのシェルターであると同時に、彼女を蝕む精神安定剤やアルコールと同様、危険な強迫観念でもあります。盤上の戦いは、彼女自身の内面的なトラウマとの戦いのメタファーとして機能しており、そのスリリングな描写は観る者を惹きつけてやみません。
物語の重要な点は、ベスが決して一人ではなかったということです。孤児院の用務員シャイベルさんから始まり、養母のアルマ、そしてかつてのライバルたち。彼女は多くの人々との出会いを通じて他者との信頼関係を築き、孤独という名のチェックメイト寸前の状況から解放されていきます。
最終局面に彼女が手にする勝利は、単なるチェスのタイトルではなく、過去を乗り越え、他者の助けを受け入れ、自分自身の力で人生の駒を進めるという、人間としての尊厳の回復なのです。

イカゲーム
多額の借金を抱え、人生の崖っぷちに立たされた人々が、謎の組織から高額の賞金を懸けたサバイバルゲームへの招待を受ける。
参加者たちは、幼い頃に遊んだ懐かしいゲームに挑むが、敗者には死が待ち受けていた。
- ポップでキッチュなビジュアルと、物語の残酷性との間に生まれる強烈なコントラスト。
- 登場人物の立場やテーマを象徴する、計算され尽くした色彩設計と美術デザイン。
- 視覚的なインパクトで世界を席巻した、SNS時代の映像戦略の見事な成功例。
ジャンル | ホラー サスペンス デスゲーム サバイバル アクション |
監督 | ファン・ドンヒョク |
脚本 | ファン・ドンヒョク |
原作 | ファン・ドンヒョク |
出演 | イ・ジョンジェ パク・ヘス ウィ・ハジュン チョン・ホヨン オ・ヨンス |
配信 | 2021年~ |
シーズン | 2 |
各話の長さ | 33~76分 |
日本語吹き替え | あり |
本作の世界的な成功の裏には、ファン・ドンヒョク監督による計算され尽くした美術デザインと色彩設計の力が大きく寄与しています。パステルカラーで彩られた迷宮のような階段は、M.C.エッシャーのだまし絵を彷彿とさせ、非現実的で悪夢的な空間を創り出しています。
子供の遊び場を模した巨大なセットは、そこで繰り広げられる殺戮との間に強烈なギャップを生み、視聴者に倒錯した感情を抱かせます。色彩の持つ象徴性も巧みです。参加者が着る緑のジャージは無個性と平等を、監視員のピンクの制服は匿名性と絶対的な権力を、そしてVIPたちの金色の仮面は富と人間の醜さを、それぞれ視覚的に訴えかけます。これらの強烈なビジュアルは、セリフ以上に雄弁に物語のテーマを語り、SNS時代において瞬く間に拡散されるアイコンとなりました。
本作は、物語の面白さもさることながら、いかに視覚情報が視聴者の感情を揺さぶり、作品の世界観を強固にできるかを示した、映像的にも極めて優れた一例と言えるでしょう。

アーケイン
魔法技術で発展した裕福な都市ピルトーヴァーと、汚染された地下都市ゾウン。対立する二つの都市で、ある事件をきっかけに引き裂かれてしまった姉妹ヴァイとジンクスの運命を描く。
- 格差や階級闘争といったテーマを内包する、緻密で社会的な世界構築、ワールドビルディング。
- 姉妹の個人的な物語が、都市全体の運命を左右する政治劇・叙事詩へと発展していく構成の巧みさ。
- ファンタジーの世界観と、リアルで普遍的な権力・革命のドラマが融合した、知的な物語。
ジャンル | アクション アドベンチャー サイエンス・ファンタジー スチームパンク |
原作 | リーグ・オブ・レジェンド |
出演 | ヘイリー・スタインフェルド エラ・パーネル ミア・シンクレア・ジェンネス ケヴィン・アレハンドロ ケイティ・リューング |
配信 | 2021年~2024年 |
シーズン | 2 |
各話の長さ | 39~50分 |
日本語吹き替え | あり |
圧倒的な映像美に目を奪われがちだが、本作の真の革新性は、その緻密な世界構築、つまりワールドビルディングと、そこで繰り広げられる重厚な政治劇にあります。
理想都市ピルトーヴァーと抑圧された地下都市ゾウンの二項対立は、単なる善悪の構図ではなく、格差、階級闘争、そして技術の進歩がもたらす光と影という、現代社会にも通じるテーマを内包しています。物語は、革新的なヘクステック技術を巡るピルトーヴァー評議会の権力闘争や、地下都市の独立を目指すカリスマ的ヴィラン、シルコの思想的背景を丹念に描くことで、深みのある社会派ドラマとしての一面を見せます。
引き裂かれた姉妹ヴァイとジンクスの個人的な悲劇が、いかにして都市全体の運命を左右する壮大な叙事詩へと発展していくのか。その構成の巧みさは見事と言うほかありません。
ファンタジーの世界を舞台にしながら、非常にリアルで普遍的な権力と革命の物語を紡ぎ出した、知的な視聴体験を提供する傑作です。

BEEF/ビーフ
些細なあおり運転がきっかけで、見ず知らずの事業家エイミーと、しがない便利屋ダニーの間に執拗な復讐劇が勃発。
二人の怒りは次第にエスカレートし、互いの人生を破滅へと導いていく。
- 対立する二人が自分を映す鏡となり、自己の内面と向き合っていくという深遠な物語構造。
- 怒りというテーマから、存在の肯定と魂の救済という哲学的な領域へと昇華していく脚本。
- ブラックコメディの皮を被った、現代人のための実存主義的寓話。
ジャンル | ブラックコメディ 心理スリラー ドラマ |
原案 | イ・ソンジン |
出演 | スティーヴン・ユァン アリ・ウォン デビッド・チョー ヤング・マジーノ ジャスティン・H・ミン |
配信 | 2023年 |
話数 | 10話 |
各話の長さ | 30~39分 |
日本語吹き替え | なし |
本作は、現代人の怒りを描くブラックコメディという表層の下に、東洋思想や実存主義的なテーマを忍ばせた、極めて哲学的な作品です。
当初、主人公のダニーとエイミーは互いを憎しみ合う敵同士ですが、物語が進むにつれて、二人の関係は自分自身の嫌な部分を映し出す鏡のようなものへと変容していきます。彼らは、社会や家族から押し付けられた役割に苦しみ、本当の自分を表現できずにいるという点で、実は同じ魂の苦悩を抱えているのです。
タイトルの「BEEF(不満・いざこざ)」が、最終的には「肉(存在・実存)」そのものへと昇華していく終盤の展開は圧巻です。砂漠で遭難し、幻覚的なキノコを食べた二人が交わす対話は、それまでの憎しみを溶かし、互いの存在を無条件に肯定し合う魂の救済の儀式となります。
怒りという破壊的なエネルギーが、最終的に深いレベルでの自己理解と他者との和解に繋がるという、仏教的な円環思想すら感じさせる。ただ面白いだけでなく、観終わった後に人生について深く考えさせられる、稀有な傑作です。

オレンジ・イズ・ニュー・ブラック
裕福な白人女性パイパー・チャップマンが、過去に犯した過ちにより女子刑務所に収監される。
個性豊かな囚人たちとの生活の中で、彼女は友情、裏切り、そして厳しい刑務所の現実を目の当たりにする。
- 過酷な環境の中で描かれる、人種や階級を超えた女性たちの連帯とシスターフッドの物語。
- 社会から疎外された女性たちが、自らの声と尊厳を取り戻していく姿を力強く描く。
- ユーモアとシリアスな社会問題を巧みに織り交ぜ、複雑な女性像を提示した画期的なシリーズ。
ジャンル | コメディ ドラマ |
原作 | パイパー・カーマン 「オレンジ・イズ・ニュー・ブラック 女性刑務所での日々」 |
出演 | テイラー・シリング ローラ・プレポン ケイト・マルグルー ナターシャ・リオン タリン・マニング |
配信 | 2013年~2019年 |
シーズン | 7 |
各話の長さ | 51~92分 |
日本語吹き替え | あり |
本作は、Netflix黎明期に多様性というブランドイメージを決定づけただけでなく、女性たちの連帯とシスターフッドの物語を力強く描き出した点で歴史的に重要です。
過酷な女子刑務所という閉鎖された環境は、人種や階級、性的指向といった社会の分断線を浮き彫りにする一方で、それらを乗り越えて生まれる予期せぬ友情や擬似家族的な絆を描くための絶好の舞台装置となっています。
物語は、囚人たちが直面する特有の問題――母性、性被害、システマティックな差別――を、決して目を背けることなく、時にユーモアを、時に怒りを込めて真摯に描き出します。特に、多くのキャラクターたちが社会から押し付けられた役割や抑圧から解放され、自分自身の声を見つけ、尊厳を取り戻していく姿は、観る者に強い感動と勇気を与えます。
単なる監獄ドラマではなく、シスターフッドの複雑さと美しさを描き切った、パワフルな人間賛歌です。

ナルコス
1980年代のコロンビアを舞台に、史上最も悪名高い麻薬王パブロ・エスコバルの栄光と没落を、彼を追うアメリカ麻薬取締局(DEA)の捜査官たちの視点も交えながら、ドキュメンタリータッチで描く。
- 複雑な物語を整理し、世界観へと引き込むガイド役として機能する、ナレーションの巧みな使用法。
- 客観的な語りと主観的な感情が入り混じることで生まれる、ドキュメンタリーさながらのリアリティ。
- 視聴者をまるで事件の当事者であるかのように感じさせる、計算され尽くした没入感の高い演出。
ジャンル | クライムドラマ |
原案 | フクリス・ブランカトー カルロ・バーナード ダグ・ミロ、アナブ・カーン |
出演 | ボイド・ホルブルック ペドロ・パスカル ヴァグネル・モウラ ダミアン・アルカザール ジョアンナ・クリスティ |
配信 | 2015年~2017年 |
シーズン | 3 |
各話の長さ | 43~57分 |
日本語吹き替え | あり |
本作のスタイルを決定づけているのは、DEA捜査官スティーブ・マーフィーによる、冷静かつ皮肉めいたナレーションの巧みな使用法です。
このナレーションは、複雑怪奇なコロンビアの政治状況や、無数の登場人物の関係性を整理するガイド役として効果的に機能し、視聴者を物語の世界へスムーズに引き込みます。しかし、その役割は単なる説明に留まりません。
三人称の客観的な語り口の中に、時折挟まれる捜査官個人の主観的な感想や悪態は、ドキュメンタリー調の物語に生々しい人間味と、アメリカ側から見た異文化への戸惑いや苛立ちといったリアリティを与えています。
このナレーションによって、視聴者はまるで経験豊富な先輩捜査官から事件のブリーフィングを受けているかのような没入感を得ることができます。
史実の映像とフィクションドラマの境界線を意図的に曖昧にし、作品独自の重厚なトーンを確立した、ナレーションの力を最大限に活用した好例と言えるでしょう。

ボージャック・ホースマン
90年代に人気シットコムのスターだった馬のボージャック・ホースマン。
過去の栄光にすがり、アルコールと自己嫌悪に溺れる彼が、ゴーストライターのダイアンとの出会いを機に、再起を目指す姿を描く。
- ショービジネスの偽善や搾取を痛烈に描き出す、辛辣で知的なハリウッド批評。
- 名声がいかに人間を孤独にし、その精神を蝕むかを、ユーモアと悲哀を交えて描く物語。
- アニメという表現でしか描けない、笑いと社会批評が融合した唯一無二の作風。
ジャンル | アニメ コメディ ブラックコメディ |
企画 | ラファエル・ボブ・ワクスバーグ |
出演 | ウィル・アーネット アリソン・ブリー エイミー・セダリス アーロン・ポール ポール・F・トンプキンス |
配信 | 2014年~2020年 |
シーズン | 6 |
各話の長さ | 25分 |
日本語吹き替え | あり |
このアニメは、主人公の心の闇を描くと同時に、彼が生きるハリウー(Hollywood)という特殊な環境、すなわちセレブリティ文化そのものへの痛烈な風刺でもあります。
過去の栄光に固執するスターの悲哀、ゴシップメディアの無責任な扇動、業界にはびこる偽善や搾取の構造。これらショービジネスの病理が、動物キャラクターたちの奇妙な日常を通して、辛辣かつ的確に描き出されていきます。
ボージャックが抱える問題は、単なる彼個人の精神的な弱さだけでなく、常に他者からの評価に晒され、成功と失敗が極端に価値付けされるセレブリティ文化によって増幅されています。シニカルな業界ジョークや巧妙な言葉遊びの裏には、名声がいかに人間(や馬)を孤独にし、人間関係を歪めるかという、鋭い社会批評が横たわっています。
アニメという表現だからこそ可能な、笑いと悲しみの境界線を曖昧にしながら、現代のセレブリティ文化が抱える虚しさを描き切った、極めて知的な作品です。

ブリジャートン家
19世紀初頭、摂政時代のロンドン。社交界で高い地位を誇るブリジャートン家の8人兄弟姉妹が、それぞれ愛と幸福を求めて繰り広げる、スキャンダラスで情熱的なロマンスを描く。
- ゴシップが物語を動かす力となる、ミステリー要素を含んだ巧みなプロット。
- 社会の規範の中で、自分らしい幸福と自立を求める女性たちの姿を描く、現代的なテーマ性。
- 情熱的なロマンスの裏で繰り広げられる、情報と評判をめぐるスリリングな駆け引き。
ジャンル | 歴史劇 ロマンス |
原作 | ジュリア・クイン 「ブリジャートンシリーズ」 |
出演 | ジョナサン・ベイリー ルーク・トンプソン ルーク・ニュートン フィービー・ディネヴァー クローディア・ジェシー |
配信 | 2020年~ |
シーズン | 3 |
各話の長さ | 57~72分 |
日本語吹き替え | あり |
豪華絢爛なロマンスの裏で、本作はゴシップと女性の自立という現代的なテーマを巧みに探求しています。
物語の重要な推進力となっているのが、正体不明のゴシップ紙発行人、レディ・ホイッスルダウンの存在です。彼女のペンは、単なるストーリーテラーの役割を超え、厳格な社交界のルールをかき乱し、キャラクターたちの秘密を暴露し、時にはその行動を操るトリックスターとして機能します。彼女の存在は、情報が武器となり、世論がいかに個人の運命を左右するかを示唆しています。
また、物語のヒロインたちは、家柄の良い相手と結婚することだけがゴールとされた時代に、自分自身の幸福とは何か、情熱的な愛とは何かを問い続けます。彼女たちは、社交界という制約の中で、噂や情報を巧みに利用し、自らの運命を切り拓こうと奮闘します。
恋愛の駆け引きの裏側で繰り広げられる、女性たちの静かながらも熾烈な闘いの物語として観ることで、このドラマはより一層深みを増すのです。

まとめ
Netflixが誇る、これだけは観てほしい!歴代オリジナルドラマおすすめ10選、いかがでしたでしょうか?
英国王室の壮麗な廊下から、女子刑務所の独房、そして馬が暮らすハリウーの街角まで。この10本のオリジナルドラマは、Netflixがいかにジャンルの境界線を溶かし、物語の新たな地平を切り拓いてきたかを示す、色鮮やかな万華鏡のようなリストです。
一本の映画とは異なり、優れたドラマシリーズは、私たちの日常に深く入り込み、登場人物たちと共に時を過ごすという特別な体験をもたらします。どの扉を開けても、そこにはあなたの知らない世界と、忘れられない人々が待っているはず。
あなたはどの物語の住人になりますか?
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