数々の名作を生み出し続けるNetflixオリジナル作品。その膨大なライブラリの中から「これだけは絶対に観ておくべき！」と断言できる、まさに殿堂入りクラスの傑作を、TV番組・ドラマから5本、映画から5本の合計10本を厳選しました。
ジャンルもテイストも様々ですが、どれもが批評家から絶賛され、世界中の視聴者を虜にしてきた作品ばかりです。
あなたのNetflixライフを最高に充実させる、究極のラインナップをご紹介します！
【TV番組・ドラマ】厳選5本！
ストレンジャー・シングス 未知の世界
1980年代のアメリカの田舎町ホーキンス。
親友ウィルの謎の失踪をきっかけに、残された少年たちが不思議な能力を持つ少女イレブンと出会う。彼らは、町に隠された恐ろしい秘密と、裏側の世界から迫りくる未知の脅威に立ち向かうことになる。
- 80年代の映画、音楽、ファッションへの愛とリスペクトが詰まった、ノスタルジックで刺激的な世界観。
- ウィル、マイク、イレブン…個性豊かなキャラクターたちの成長と、彼らが織りなす熱い友情物語。
- シーズンを重ねるごとにスケールアップする謎、スリル、そして感動！ 一度見始めたら止まらない！
| ジャンル | サイエンス・フィクション ホラー ドラマ |
| 原案 | ダファー兄弟 |
| 出演 | フィン・ヴォルフハルト ミリー・ボビー・ブラウン ウィノナ・ライダー デヴィッド・ハーバー マヤ・ホーク |
| 配信 | 2016年～ |
| シーズン | 4 |
| 各話の長さ | 42～150分 |
| 日本語吹き替え | あり |
Netflixが世界に誇る最大のヒット作にして、現代ポップカルチャーの象徴となったシリーズ。
本作の魅力は、単なる80年代へのノスタルジーに留まりません。スティーヴン・スピルバーグやスティーヴン・キングといった巨匠たちへの愛に満ちたオマージュを捧げつつ、冷戦時代のパラノイアや政府の陰謀といった時代背景を巧みに織り込み、物語に重厚なスリルを与えています。
何より心を掴むのは、子供たちの友情と成長の物語です。自転車で町を駆け巡り、トランシーバーで交信する彼らの純粋な絆が、大人たちの抱える問題や世界の危機と鮮やかな対比を生み出し、物語に深い感動をもたらします。
シーズンを重ねるごとに、SFホラーから青春ドラマ、スペクタクル・アクションへとジャンルの幅を広げながらも、常に「仲間との絆」という核心を失わない。だからこそ、キャラクターたちと共に笑い、泣き、そして彼らの成長を見届けたくなるのです。これぞNetflixエンターテイメントの真骨頂と言える作品です。
ザ・クラウン
英国史上最高齢、最長在位の君主となったエリザベス2世の治世を、史実に基づきながら描く壮大な歴史ドラマ。
若き女王としての即位から、21世紀に至るまでの治世の中で、彼女が経験した政治的、そして個人的な葛藤と栄光を浮き彫りにする。
- 英国王室の知られざる内情と、エリザベス女王の人間としての苦悩や成長を深く描く、見応え抜群の物語。
- クレア・フォイ、オリヴィア・コールマン、イメルダ・スタウントンら、歴代女王役の女優たちの神がかり的な演技。
- 歴史の重みと人間ドラマが見事に調和した脚本と、細部までこだわり抜かれた圧倒的な映像美。
| ジャンル | 伝記 政治 ドラマ |
| 原案 | ピーター・モーガン |
| 出演 | クレア・フォイ マット・スミス ヴァネッサ・カービー アイリーン・アトキンス ジェレミー・ノーサム |
| 配信 | 2016年～2023年 |
| シーズン | 6 |
| 各話の長さ | 39～72分 |
| 日本語吹き替え | あり |
歴史的事実をなぞるだけの凡庸な伝記ドラマとは一線を画す、まさに生きた歴史絵巻。
本作の凄みは、誰もが知る歴史的事件の裏側で、女王や王室メンバーがどのような人間的葛藤を抱えていたのかを、鋭い洞察力と豊かな想像力で描き出した点にあります。ピーター・モーガンによる脚本は、公人としての義務と個人としての幸福という、シリーズ全体を貫く普遍的なテーマを巧みに浮き彫りにし、遠い存在であるはずの王室メンバーに深い共感を抱かせます。
時代ごとに主要キャストを一新するという大胆な手法も見事に成功。それぞれの時代の女王像を完璧に体現した女優たちの神がかり的な演技リレーは、本作の評価を不動のものにしました。
豪華絢爛な衣装や寸分違わず再現されたセットは、単なる背景ではなく、登場人物たちの心理や時代の空気を雄弁に物語る重要な要素となっています。歴史の重みと、そこに生きた人間たちのドラマが見事に融合した、テレビシリーズの最高峰の一つです。
クイーンズ・ギャンビット
1950年代の孤児院で、用務員からチェスの手ほどきを受けた少女ベス・ハーモン。
驚異的な才能を持つ彼女は、依存症やトラウマと闘いながら、男性優位のチェス界を駆け上がり、世界チャンピオンを目指す。
- アニャ・テイラー＝ジョイの圧倒的な存在感と、ベス・ハーモンの複雑な内面を見事に表現した繊細な演技。
- チェスのスリリングな世界と、一人の女性の孤独、挑戦、そして成長の物語が見事に融合。
- 60年代のファッション、音楽、美術が美しく再現され、視覚的にも楽しめる完成度の高い作品。
| ジャンル | 青春 歴史 |
| 原作 | ウォルター・テヴィス 「クイーンズ・ギャンビット」 |
| 出演 | アニャ・テイラー＝ジョイ ビル・キャンプ マリエル・ヘラー トーマス・ブロディ＝サングスター ハリー・メリング |
| 配信 | 2020年 |
| 話数 | 7話 |
| 各話の長さ | 46～67分 |
| 日本語吹き替え | あり |
チェスという静的なゲームを、これほどまでにスリリングで魅力的なエンターテイメントに昇華させた手腕に、まず誰もが驚かされるでしょう。
天井に浮かび上がるチェス盤の幻想的な映像、対局中の俳優たちの鋭い眼差しや微細な指の動き。それらの演出が、盤上の戦いをまるでアクションシーンのようにダイナミックに見せています。
しかし、本作の真の魅力は、主人公ベス・ハーモンの複雑で痛切な成長物語にあります。アニャ・テイラー＝ジョイは、天才ゆえの孤独、薬物とアルコールへの依存、そして愛への渇望を、その大きな瞳と卓越した表現力で見事に体現しました。彼女が60年代のファッションを纏い、自己を確立していく姿は、サクセスストーリーとしてのカタルシスも与えてくれます。
困難を乗り越え、自分の居場所を見つけ、ライバルたちとの間に敬意と友情を育んでいくベスの姿は、観る者に深い感動と勇気を与えずにはいられません。完璧な脚本、演出、演技が揃った、珠玉のリミテッドシリーズです。
イカゲーム
多額の借金を抱え、人生の崖っぷちに立たされた人々が、謎の組織から高額の賞金を懸けたサバイバルゲームへの招待を受ける。
参加者たちは、幼い頃に遊んだ懐かしいゲームに挑むが、敗者には死が待ち受けていた。
- 全世界で社会現象を巻き起こした、シンプルかつ残酷なデスゲームと衝撃的なビジュアル。
- 極限状態で見え隠れする人間の本性と、現代社会の格差問題や競争社会への痛烈な風刺。
- 手に汗握るスリリングな展開と、先の読めないストーリーテリングで、世界中の視聴者を釘付けに。
| ジャンル | ホラー サスペンス デスゲーム サバイバル アクション |
| 監督 | ファン・ドンヒョク |
| 脚本 | ファン・ドンヒョク |
| 原作 | ファン・ドンヒョク |
| 出演 | イ・ジョンジェ パク・ヘス ウィ・ハジュン チョン・ホヨン オ・ヨンス |
| 配信 | 2021年～ |
| シーズン | 2 |
| 各話の長さ | 33～76分 |
| 日本語吹き替え | あり |
世界中を熱狂の渦に巻き込み、Netflixの歴史を塗り替えたモンスター級のヒット作。
その魅力は、何と言っても子供の遊びと命がけのデスゲームという残酷なギャップにあります。だるまさんがころんだや型抜きといった誰もが知る遊びが、鮮やかな色彩の巨大セットの中で、容赦ない殺戮の場へと変貌するビジュアルは、一度見たら忘れられない強烈なインパクトを放ちます。
しかし、本作が単なる刺激的なデスゲームに終わらなかったのは、その根底に現代の格差社会や競争社会への痛烈な風刺が流れているからです。主人公ギフンをはじめとする参加者たちは、皆それぞれの事情を抱えた社会の弱者たち。彼らが極限状態の中で見せる人間のエゴ、裏切り、そして時に輝きを見せる良心や連帯は、視聴者に「自分ならどうする？」という重い問いを投げかけます。
エンターテイメントとしてのスリルと、社会派ドラマとしての深みを両立させた、まさに時代が生んだ傑作です。
アーケイン
魔法技術で発展した裕福な都市ピルトーヴァーと、汚染された地下都市ゾウン。対立する二つの都市で、ある事件をきっかけに引き裂かれてしまった姉妹ヴァイとジンクスの運命を描く。
- 絵画が動き出したかのような、圧倒的な映像美と独創的なアートスタイルを誇るアニメーション。
- 魔法と科学が混在する魅力的な世界で繰り広げられる、姉妹の愛憎と葛藤を描いた重厚な物語。
- ゲーム未経験者でも完全に引き込まれる完成された世界観と、エモーショナルなキャラクタードラマ。
| ジャンル | アクション アドベンチャー サイエンス・ファンタジー スチームパンク |
| 原作 | リーグ・オブ・レジェンド |
| 出演 | ヘイリー・スタインフェルド エラ・パーネル ミア・シンクレア・ジェンネス ケヴィン・アレハンドロ ケイティ・リューング |
| 配信 | 2021年～2024年 |
| シーズン | 2 |
| 各話の長さ | 39～50分 |
| 日本語吹き替え | あり |
ゲーム原作アニメはヒットしないというジンクスを打ち破ったどころか、アニメーションという表現媒体の新たな地平を切り拓いた革命的な作品。
フランスのアニメーションスタジオ「Fortiche Production」が手掛けた映像は、油絵のような重厚なタッチと、躍動感あふれる3Dアニメーションが融合した、まさに動くアート。キャラクターの微細な表情の変化、息をのむアクションシーン、独創的な世界の構築、その全てが過去に類を見ないレベルのクオリティに達しています。
しかし、本作の真の素晴らしさは、その重厚でエモーショナルな物語にあります。理想と現実、光と影が交錯する二つの都市を舞台に繰り広げられるのは、愛と憎しみに引き裂かれた姉妹の悲劇。
そして、格差や偏見の中で、それぞれの正義を信じて生きるキャラクターたちの濃密な人間ドラマです。ゲームの知識は一切不要。この物語は、それ自体が完璧に独立した傑作として、すべての人々の心を揺さぶる力を持っています。
【映画】厳選5本！
ROMA/ローマ
1970年代のメキシコシティ、ローマ地区。
中産階級の家庭に仕える若い家政婦クレオの視点を通して、一家の日常と崩壊、そして彼女自身の人生に訪れる愛と裏切り、悲劇と再生が、激動の社会情勢を背景に描かれる。
- 巨匠アルフォンソ・キュアロンが自ら撮影監督も務めた、一コマ一コマが芸術品のような圧巻のモノクロ映像詩。
- 激動の時代における、ある家族とそこに仕える家政婦の間に流れる、静かで深い愛と絆の物語。
- アカデミー賞を筆頭に数々の映画賞を受賞。映画史にその名を刻む、芸術性と普遍性を兼ね備えた傑作。
| ジャンル | ヒューマンドラマ |
| 監督 | アルフォンソ・キュアロン |
| 脚本 | アルフォンソ・キュアロン |
| 出演 | ヤリッツァ・アパリシオ マリーナ・デ・タビラ ホルヘ・アントニオ・ゲレーロ マルコ・グラフ ダニエラ・デメサ |
| 配信 | 2018年 |
| 上映時間 | 135分 |
| 日本語吹き替え | あり |
これは単なる映画ではなく、監督アルフォンソ・キュアロンが自らの記憶の海から掬い上げた、あまりにもパーソナルで、それでいて普遍的な力を持つ映像体験です。
65mmフィルムで撮影されたモノクロームの映像は、驚異的な情報量と繊細な光の階調で、観る者を1970年代のメキシコシティへと瞬時に誘います。緻密に設計された音響は、犬の鳴き声、飛行機の音、街の喧騒といった生活音で空間を満たし、圧倒的な臨場感を生み出しています。
本作のカメラは、ゆっくりとしたパンニングで日常の風景を映し続けます。その中で、人生の喜びと悲劇、愛と喪失が、特別な演出もなく淡々と、しかし決定的に描かれます。
主人公クレオを演じたヤリッツァ・アパリシオの静かな存在感は、スクリーンに魂を吹き込みました。個人的な記憶の物語でありながら、階級問題や政治的混乱といった社会的な文脈を織り込むことで、本作は時代と国境を超えた普遍性を獲得しています。アカデミー賞受賞も納得の、映画史に刻まれるべき芸術作品です。
アイリッシュマン
トラック運転手から裏社会の伝説的ヒットマンへと成り上がったフランク・シーランこと通称アイリッシュマン。
彼の回想を通して、全米トラック運転手組合のリーダー、ジミー・ホッファの失踪事件の真相など、第二次世界大戦後のアメリカ裏社会の壮大な歴史が描かれる。
- マーティン・スコセッシ監督と、デ・ニーロ、パチーノ、ペシら伝説的俳優陣による、映画史に残る重厚なアンサンブル。
- ある殺し屋の人生を通して描く、アメリカ裏社会の壮大な年代記と、その中で生きた男たちの哀愁。
- CGによる若返り技術で再現された若き日の名優たちの姿と、スコセッシ監督ならではの深みのある人間ドラマ。
| ジャンル | マフィア クライム サスペンス |
| 監督 | マーティン・スコセッシ |
| 脚本 | スティーヴン・ザイリアン |
| 出演 | ロバート・デ・ニーロ アル・パチーノ ジョー・ペシ レイ・ロマーノ ハーヴェイ・カイテル |
| 配信 | 2019年 |
| 上映時間 | 210分 |
| 日本語吹き替え | あり |
マーティン・スコセッシが、盟友ロバート・デ・ニーロ、そしてアル・パチーノ、ジョー・ペシという映画史の巨人たちと共に作り上げた、ギャング映画というジャンルの鎮魂歌。
これまでのスコセッシ作品が持つエネルギッシュな魅力とは一線を画し、本作には老いと死、そして後悔の影が色濃く漂います。フランク・シーランが老人ホームで独り、自らの人生を振り返る姿は、裏社会の栄光がいかに虚しいものであり、最終的には深い孤独しか残らないという無常観を観る者に突きつけます。
3時間半を超える長尺は、一人の男の人生、そして一つの時代の終わりを体感させるために必要不可欠な時間です。
デ・ニーロの静かな語り、パチーノの爆発的なカリスマ、そして沈黙の中に恐ろしさを湛えるペシの演技。レジェンドたちの円熟のアンサンブルは、もはや演技を超えた魂の記録と言えるでしょう。暴力的なシーンでさえ、そこには華やかさはなく、ただ虚しさと悲しみが漂う。巨匠が辿り着いた、深遠なる人間ドラマの境地です。
マリッジ・ストーリー
ニューヨークの舞台監督チャーリーと、ロサンゼルス出身の女優ニコール。
互いに愛し合っていたはずの二人が、離婚というプロセスを通して、それぞれの主張をぶつけ合い、傷つけ合い、そして家族の新たな形を模索していく様を描く。
- スカーレット・ヨハンソンとアダム・ドライバーの、キャリア最高とも言える魂を揺さぶる演技合戦。
- 愛の終わりと家族の新たな形を、痛々しいほどリアルに、そして時にユーモラスに描いた秀逸な脚本。
- 誰もが共感しうる、ほろ苦くもどこか温かい、人間の愛と喪失を見つめた傑作ヒューマンドラマ。
| ジャンル | 恋愛 感動 ヒューマンドラマ |
| 監督 | ノア・バームバック |
| 脚本 | ノア・バームバック |
| 出演 | スカーレット・ヨハンソン アダム・ドライバー アラン・アルダ ローラ・ダーン レイ・リオッタ |
| 配信 | 2019年 |
| 上映時間 | 136分 |
| 日本語吹き替え | あり |
離婚という、あまりにも個人的で痛みを伴うプロセスを、これほどまでに公平な視点で、かつユーモアと優しさを交えて描ききったことに驚嘆させられます。
本作は、どちらか一方を悪者にすることなく、愛し合っていたはずの二人が、弁護士という代理戦争のシステムに巻き込まれることで、いかにすれ違い、意図せず傷つけ合ってしまうのかを克明に映し出します。
そのリアリティを支えているのが、スカーレット・ヨハンソンとアダム・ドライバーの鬼気迫る演技です。特に、二人の感情が爆発する長回しの口論シーンは、観る者の胸を抉るような凄みがあり、映画史に残る名場面と言えるでしょう。
しかし、本作はただ痛々しいだけではありません。二人の間に確かに存在した愛の記憶や、息子への変わらぬ愛情が随所に描かれることで、物語に温かい光を灯します。
愛の終わりは、必ずしも人生の終わりではない。そんなほろ苦い真実を、静かに教えてくれる現代の傑作ヒューマンドラマです。
ギレルモ・デル・トロのピノッキオ
ファシズムが台頭する戦時下のイタリア。
最愛の息子カルロを亡くした木工職人のゼペットは、悲しみのあまり、息子に似せた操り人形を作り出す。その人形に命が宿り、ピノッキオと名付けられるが、彼は純粋で奔放なあまり、様々な騒動を巻き起こしていく。
- ギレルモ・デル・トロ監督のイマジネーションが炸裂した、ダークで美しく、そして心温まるピノッキオ物語。
- ストップモーションアニメの限界に挑んだ、驚異の映像美とキャラクターたちの豊かな感情表現。
- 生と死、愛と喪失、そして不完全さを受け入れることの大切さを描いた、大人も涙する深遠なテーマ。
| ジャンル | ストップモーションアニメ ミュージカル ファンタジー |
| 監督 | ギレルモ・デル・トロ マーク・グスタフソン |
| 脚本 | ギレルモ・デル・トロ パトリック・マクヘイル |
| 出演 | ユアン・マクレガー デヴィッド・ブラッドリー グレゴリー・マン バーン・ゴーマン ジョン・タトゥーロ |
| 配信 | 2022年 |
| 上映時間 | 117分 |
| 日本語吹き替え | あり |
ディズニー版の陽気なイメージを覆す、ダークで、美しく、そしてこの上なく心温かい、ギレルモ・デル・トロ監督の魂が込められたピノッキオ物語。
本作の舞台は、戦争とファシズムの影が忍び寄るイタリア。この過酷な世界で、命を吹き込まれた不完全な人形ピノッキオは、死や喪失、愛とは何かを学んでいきます。手作りの温かみと、時に不気味ささえ感じさせるキャラクターたちが織りなすストップモーション・アニメーションは、驚異的な技術と情熱の結晶です。人形たちの動き一つ一つに、確かな生命感が宿っています。
本作は、親と子の愛、不完全さを受け入れること、そして限りある命の尊さを、デル・トロならではのダークファンタジーの世界観を通して描きます。
子供向けの物語という枠を遥かに超え、むしろ大人こそ、その深遠なテーマに胸を打たれるでしょう。アカデミー賞長編アニメ映画賞受賞も当然と言える、後世に語り継がれるべきアニメーションの傑作です。
パワー・オブ・ザ・ドッグ
1925年のモンタナ。威圧的でカリスマ的な牧場主フィルは、弟が結婚して連れてきた気弱な妻ローズとその息子ピーターを、執拗にいびり始める。
しかし、その冷酷な振る舞いの裏には、フィル自身が抱える深い孤独と抑圧された秘密が隠されていた。
- ジェーン・カンピオン監督が描く、人間の心の闇と複雑な関係性に迫る、緊迫感あふれる心理ドラマ。
- ベネディクト・カンバーバッチのキャリアを代表する、多面的で強烈なキャラクター造形と圧巻の演技。
- 美しいモンタナの広大な風景とは裏腹に展開される、不穏でサスペンスフルな物語と緻密な演出。
| ジャンル | 西部劇 ヒューマンドラマ |
| 監督 | ジェーン・カンピオン |
| 脚本 | ジェーン・カンピオン |
| 出演 | ベネディクト・カンバーバッチ キルスティン・ダンスト ジェシー・プレモンス コディ・スミット＝マクフィー トーマシン・マッケンジー |
| 配信 | 2021年 |
| 上映時間 | 128分 |
| 日本語吹き替え | あり |
広大なモンタナの自然を背景に、人間の心の奥底に潜む毒と脆さを、息詰まるような緊張感で描き出したジェーン・カンピオン監督の傑作心理スリラー。
本作は、従来の西部劇が持つ男らしさの神話を解体し、登場人物たちの視線や仕草、そして言葉の裏に隠された感情の駆け引きを、じっくりと、そして執拗に映し出します。
この静かなる恐怖の中心にいるのが、ベネディクト・カンバーバッチ演じるフィルです。彼の粗野な言動の下に隠された、知性、芸術への憧れ、そして決して満たされることのない愛情への渇望。カンバーバッチは、この複雑で多面的なキャラクターを完璧に体現し、観る者に畏怖と憐憫の両方を抱かせます。
物語は静かに進行しますが、その水面下では常に不穏な空気が渦巻いており、ラストに待ち受ける衝撃の結末まで一瞬たりとも目が離せません。アカデミー賞監督賞を受賞した、まさに観る者の知性を試すような、芸術性の高い一作です。
まとめ
Netflixが誇る歴代オリジナル作品おすすめ10選、いかがでしたでしょうか？
これらの作品は、単なるエンターテイメントを超え、私たちの心に深く残り、時には人生観すら変えるほどの力を持っています。
まだ観たことのない作品があれば、ぜひこの機会に触れてみてください。Netflixの真髄とも言える、最高の視聴体験があなたを待っています！
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