「日常を忘れて、壮大な世界観に没頭したい…」
「未来や科学について、想像力を掻き立てられるような映画が観たい!」
そんなあなたにこそ、心からおすすめしたいのが「SF映画」です。
未知の惑星への冒険、AIと人間の共存、タイムトラベルのパラドックス。SFは、私たちの知的好奇心を刺激し、時に「人間とは何か?」という根源的な問いを突きつけてきます。
この記事では、数あるNetflixオリジナル作品の中から、「これは絶対に観るべき!」と断言できる、傑作SF映画だけを10作品厳選しました。
あなたの脳を刺激し、心を揺さぶる、最高のSF体験がここにあります。
【ド派手な超大作SF】映像とスケールに圧倒される3本
最新のVFXで描かれる壮大な世界観と、手に汗握るアクション。理屈抜きで楽しめる、エンターテイメントの極致。
REBEL MOON: パート1 炎の子 / パート2: 傷跡を刻む者
映像の壮大さ | |
ザック・スナイダー節 | |
世界観の作り込み | |
アクションのかっこよさ | |
『七人の侍』度 |
基本情報
ざっくり言うとこんな話
銀河の果てにある平和な村が、巨大帝国「マザーワールド」の脅威に晒される。村の運命を託された謎の女性コラは、帝国に立ち向かうため、銀河中から個性豊かなはぐれ者の戦士たちを集めていく。
イチマルのレビュー
監督ザック・スナイダーの「好き」が、これでもかと詰め込まれたSF叙事詩。
黒澤明の『七人の侍』と『スター・ウォーズ』への愛を公言する監督が、長年温めてきた企画なだけあって、その熱量が画面から溢れ出ています。
スローモーションを多用した、絵画のように美しい戦闘シーン。神話や様々な文化から影響を受けた、独創的で魅力的な惑星の数々。物語は非常に王道ですが、その王道を、現代最高の映像技術で真正面から描く力技には、有無を言わさぬ迫力があります。
パート1「炎の子」とパート2「傷跡を刻む者」の2部作で描かれる、壮大な宇宙の戦いをぜひ体験してください。
こんな気分の時におすすめ
- とにかくスケールの大きな、壮大なスペースオペラが観たい時
- 監督の作家性が爆発した、こだわりの映像美に浸りたい時
アダム&アダム
ワクワク度 | |
家族愛の感動 | |
ライアン・レイノルズの魅力 | |
SFガジェットのかっこよさ | |
少年時代の自分に会いたくなる度 |
基本情報
ざっくり言うとこんな話
2050年からタイムトラベルしてきた戦闘機パイロットのアダムは、事故で2022年に不時着してしまう。そこで彼は、いじめられっ子で生意気な、12歳の自分自身と出会う。二人のアダムは、世界を救い、そして過去の傷を癒すため、共に時空を超えた冒険に出る。
イチマルのレビュー
これは、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』を観た時の興奮を思い出させてくれる、最高のSFアドベンチャーです。
未来の自分と、過去の自分がタッグを組む。その設定だけで、もう面白いことが確定していますよね。ライアン・レイノルズお得意のマシンガントークと、生意気だけど憎めない少年アダムの掛け合いが、とにかく最高に楽しい。
しかし、本作がただのコメディで終わらないのは、亡き父親との関係や、未来の妻との愛情といった、普遍的な「家族の愛」の物語が、その中心にしっかりと描かれているから。
笑って、ハラハラして、そして最後には温かい涙が流れる。大人も子どもも、誰もが楽しめる、完璧なエンターテイメント作品です。
こんな気分の時におすすめ
- 家族みんなで楽しめる、ワクワクするSFアクションが観たい時
- タイムトラベルという設定を通して描かれる、感動的な家族の物語に触れたい時
アトラス
巨大ロボットのかっこよさ | |
AIとのバディ感 | |
アクションの迫力 | |
主人公の成長物語 | |
主演の熱演 |
基本情報
ざっくり言うとこんな話
AIを極度に嫌悪する、優秀な対テロ分析官アトラス。人類に反旗を翻したAIテロリストを捕らえるため、彼女は自ら巨大な戦闘ロボットに乗り込む。しかし、そのロボットを操るには、彼女が最も嫌うAIとの神経同調が必要だった。
イチマルのレビュー
AIと人間は、真の「相棒」になれるのか?
そんな現代的なテーマを、ド派手な巨大ロボット・アクションという最高のエンタメに昇華させた一作です。主演のジェニファー・ロペスが、ほぼ一人芝居で、AIとのコミカルで、時に感動的な掛け合いを見事に演じきっています。
最初はAIをただの「道具」としてしか見ていなかった主人公が、絶体絶命の危機の中で、相棒のAI「スミス」と心を通わせていく。その過程は、王道ながらも胸が熱くなります。
「人間らしさとは何か」という少し哲学的なテーマを、説教臭くならずに、巨大ロボットが敵をなぎ倒す爽快感と共に描き切った、見事なバランス感覚のSFアクションです。
こんな気分の時におすすめ
- カッコいい巨大ロボットが出てくる、迫力満点のアクションが観たい時
- AIと人間の友情を描いた、王道のバディものが好きな時
【脳を刺激する思索的SF】その発想に驚愕する3本
観終わった後、きっと誰かと語り合いたくなる。斬新なアイデアと、深いテーマ性を持つ作品たち。
アナイアレイション -全滅領域-
映像の美しさと不気味さ | |
難解度 | |
独創性 | |
考察の楽しさ | |
脳がバグる度 |
基本情報
ざっくり言うとこんな話
謎の光の領域「シマー」が出現し、ゆっくりと地上を侵食し始めて数年。調査隊を送るも、生還者は夫ケインただ一人だった。生物学者のレナは、夫に何が起きたのかを知るため、女性だけの新たな調査隊に加わり、禁断の領域へと足を踏み入れる。
イチマルのレビュー
この映画が提示する「恐怖」と「美しさ」は、唯一無二です。
領域内では、あらゆる生物の遺伝子が混ざり合い、美しくもグロテスクな、見たこともない生態系が生まれています。その映像は、まるで悪夢のように幻想的で、観る者の脳を直接刺激してきます。
物語は、多くの謎を残したまま進んでいきます。一体「シマー」とは何なのか?それは、人類を滅ぼそうとしているのか?明確な答えは、最後まで提示されません。しかし、だからこそ、「自己破壊」「変化」「創造」といった、この映画が内包する難解なテーマについて、深く考えさせられるのです。
美しくて不気味な世界観が好きな人に、強くおすすめします。
こんな気分の時におすすめ
- 簡単には理解できない、難解でアーティスティックなSFに挑戦したい時
- 観終わった後に、答えのない問いについてじっくりと考察を楽しみたい時
ミッドナイト・スカイ
映像の静謐な美しさ | |
孤独と希望の対比 | |
主演ジョージ・クルーニーの渋さ | |
物語の切なさ | |
宇宙の無重力描写 |
基本情報
- ジャンル:洋画 / SF / ヒューマンドラマ / ポスト・アポカリプス
- 配信年:2020年
ざっくり言うとこんな話
2049年、原因不明の災害によって地球が滅亡の危機に瀕する。北極に一人残った、末期の癌を患う老科学者オーガスティン。彼は、居住可能な新たな惑星から地球へ帰還しようとする宇宙船に、危険を知らせるため、命懸けの交信を試みる。
イチマルのレビュー
これは、終末の世界を舞台にした、静かで、そして壮大な「贖罪」の物語です。
物語は、二つの場所で同時に進行します。雪と氷に閉ざされた、静寂の「北極」と、美しくも危険な「宇宙空間」。この対照的な二つの舞台が、孤独と希望という本作のテーマを際立たせています。
監督・主演を務めるジョージ・クルーニーの、セリフではなく、その表情と佇まいだけで、主人公の深い後悔と決意を語る演技が素晴らしい。特に、宇宙船の外で繰り広げられる無重力シーンの映像美と、そこで起こる悲劇の対比には、胸を締め付けられます。
派手なSFアクションを期待すると肩透かしを食うかもしれませんが、人類の終わりを背景に、一つの魂が救済される様を描いた、見応えのあるヒューマンドラマです。
こんな気分の時におすすめ
- 静かで、映像の美しいSFドラマにじっくりと浸りたい時
- 終末の世界で描かれる、孤独と希望の物語に触れたい時
ザ・ディスカバリー
設定の独創性 | |
インディーズ映画感 | |
物悲しい雰囲気 | |
哲学的なテーマ | |
キャストの魅力 |
基本情報
ざっくり言うとこんな話
科学者のトーマス・ハーバーが、「死後の世界の存在」を科学的に証明したことで、世界中で自殺者が急増してしまう。彼の息子ウィルは、父の研究を止めさせるため、彼が所長を務める離島の研究所を訪れる。そこでウィルは、謎めいた女性アイラと出会う。
イチマルのレビュー
もし、死んだら「やり直せる」と知ったら、あなたはどうしますか?
そんな、魅力的で、同時に恐ろしい問いを投げかけてくる、インディーズ映画の香りがする思索的なSFです。
「死後の世界の証明」という壮大なテーマを扱いながら、物語は、閉鎖的な研究所を舞台に、登場人物たちの心の動きを丁寧に描いていきます。ロバート・レッドフォード、ジェイソン・シーゲル、ルーニー・マーラといった実力派俳優たちの、抑制の効いた演技が、作品全体の物悲しくも美しい雰囲気を創り出しています。
派手さはありませんが、「後悔」や「やり直し」といったテーマに、静かに向き合わせてくれる一作。観る人によって、解釈が大きく分かれるラストも、本作の魅力の一つです。
こんな気分の時におすすめ
- 大作映画とは一味違う、インディーズ系のSF作品が好きな時
- 「死」や「後悔」といった、哲学的なテーマを扱う物語について考えたい時
【アイデアの勝利】ユニークな設定のSFスリラー4本
息詰まる閉鎖空間、巧妙な陰謀、そして斬新なアイデア。そのユニークな設定に、きっとあなたも引き込まれる。
ゼイ・クローン・タイローン ~俺たちクローン?~
70年代の映画愛 | |
ユーモアと社会風刺の融合 | |
主演トリオの化学反応 | |
スタイリッシュな映像 | |
謎が謎を呼ぶ展開 |
基本情報
ざっくり言うとこんな話
ひょんなことから、自分たちの住む街の裏で、政府が黒人を使った恐ろしいクローン実験を行っているという巨大な陰謀に気づいてしまった、麻薬売人、ポン引き、娼婦の3人組。彼らは、このありえない状況に立ち向かうことになる。
イチマルのレビュー
この映画の、奇妙で、最高にクールな雰囲気に、あなたもきっとやみつきになるはずです。
70年代のブラックスプロイテーション映画のテイストを、現代のSFミステリーとして蘇らせた、極めてユニークな一作。
ざらついたフィルムのような映像、ファンキーな音楽、そして主演のジョン・ボイエガ、ジェイミー・フォックス、テヨナ・パリスが見せる、息の合ったコミカルな掛け合いが、まず最高に楽しい。しかし、その笑いの裏には、人種差別や社会の不条理に対する、鋭い風刺が込められています。
スタイリッシュなコメディかと思いきや、背筋が寒くなるような陰謀論へと繋がっていく。そのジャンルを軽々と横断していく感覚が、たまらない魅力です。
こんな気分の時におすすめ
- 他では観られない、個性的でスタイリッシュな映画が観たい時
- 笑いの中に、鋭い社会風刺が効いた作品が好きな時
オキシジェン
閉所恐怖度 | |
緊張感 | |
設定のアイデア | |
主演女優の熱演 | |
酸素がなくなりそう度 |
基本情報
ざっくり言うとこんな話
目が覚めると、リズは極低温の医療用ポッドの中に閉じ込められていた。記憶は失われ、自分が誰で、なぜここにいるのかも分からない。そして、ポッド内の酸素残量は、刻一刻と減っていく。彼女は、AIの「ミロ」だけを頼りに、この絶体絶命の状況からの脱出を試みる。
イチマルのレビュー
観ているこちらも、息苦しくなる。
物語の9割以上が、狭いポッドの中だけで展開する、究極のシチュエーションスリラーです。主演のメラニー・ロランが、ほぼ一人芝居で、パニック、絶望、そして生きようとする強い意志を、見事に演じきっています。
酸素残量が減っていくタイムリミットの恐怖と、「自分は何者なのか?」というアイデンティティを巡るミステリー。この二つのサスペンスが、観る者を片時も飽きさせません。限られた空間と情報の中で、少しずつ明らかになっていく真実は、驚きに満ちています。
『CUBE』や『SAW』のような、アイデア一発勝負の脱出劇が好きな人には、たまらない一作でしょう。
こんな気分の時におすすめ
- 閉鎖された空間で繰り広げられる、極限のシチュエーションスリラーが観たい時
- タイムリミットが迫る、手に汗握るサスペンスを体験したい時
アイ・アム・マザー
AIの不気味さ | |
疑心暗鬼度 | |
設定の面白さ | |
ミニマルな世界観 | |
考えさせられる度 |
基本情報
ざっくり言うとこんな話
人類が絶滅した後の世界。地下シェルターで、一体のドロイド「マザー」によって育てられた、一人の少女「ドーター」。彼女はマザーを本当の母親のように慕っていたが、ある日、シェルターの外から傷ついた一人の「人間」が現れたことで、これまで信じてきた世界の全てが揺らぎ始める。
イチマルのレビュー
「マザー」は、本当に優しい母親なのか?それとも…?
登場人物は、ほぼ3人(人とAI)だけ。そのミニマルな設定の中で、「何を信じ、何を疑うべきか」という、濃密な心理戦が繰り広げられます。
マザーが示す、合理的で、しかしどこか人間味のない愛情。そして、外から来た人間が語る、マザーへの不信感。その間で、主人公の少女が揺れ動く姿に、観ているこちらも「一体どちらが真実を言っているんだ?」と、疑心暗鬼に陥ります。
AIによる人類の管理は、果たして善なのか悪なのか。そんな、SFの古典的なテーマに、新たな視点を与えてくれる、非常にクレバーな一作です。
こんな気分の時におすすめ
- 登場人物の少ない、濃密な心理スリラーが好きな時
- AIと人間の関係性といった、SFならではのテーマについて考えたい時
スパイダーヘッド
設定の不気味さ | |
豪華キャストの競演 | |
倫理観を問う度 | |
80年代ポップスの使い方 | |
奇妙な後味 |
基本情報
ざっくり言うとこんな話
絶海の孤島に建てられた、最新鋭の刑務所「スパイダーヘッド」。そこでは、服役囚たちが感情を操作する新薬の被験者となり、快適な生活を送っていた。しかし、被験者の一人ジェフは、天才的な所長アブネスティが進める実験の、非人道的な本質に気づき始める。
イチマルのレビュー
もし、人間の感情を薬でコントロールできるようになったら、世界はどうなるのか?
そんな恐ろしい思考実験を、豪華キャストで映像化した、ディストピアSFスリラーです。『トップガン マーヴェリック』の監督と、『アベンジャーズ』のクリス・ヘムズワース、『セッション』のマイルズ・テラーがタッグを組んでいます。
陽気な80年代ポップスが流れる中、被験者たちが薬によって笑わされたり、恐怖させられたり、そして愛し合わされたりする。その光景は、コミカルでありながら、人間の自由意志とは何かを問う、非常に不気味なものです。
特に、常に陽気で、被験者たちに親しげに接しながらも、目の奥が笑っていないクリス・ヘムズワースの演技が、本作の不穏な雰囲気を際立たせています。
こんな気分の時におすすめ
- 「もしも」の世界を描く、ディストピアもののSFが好きな時
- 人間の倫理観や自由意志について、問いを投げかけるような作品が観たい時
まとめ
今回は、Netflixでしか観られない、傑作オリジナルSF映画を10本、ご紹介しました。
- 【ド派手な超大作SF】映像とスケールに圧倒される3本
- 【脳を刺激する思索的SF】その発想に驚愕する3本
- 【アイデアの勝利】ユニークな設定のSFスリラー4本
気になる作品は見つかりましたか? 最高のSF映画は、あなたの日常を忘れさせ、知的好奇心を満たしてくれるはずです。
さあ、今夜は未知の世界へ旅立ちましょう!
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