「週末に何か面白い映画が観たいな…」
「Netflixには映画が多すぎて、傑作を見つけ出すのが大変!」
そんな風に感じていませんか?
せっかくの休日やリラックスタイム、作品選びだけで時間を無駄にしてしまうのはもったいないですよね。
そこでこの記事では、数々のNetflixオリジナル映画を観てきた私が、「これぞ名作!」と自信を持っておすすめできる珠玉の10作品を厳選しました。
この記事を読めば、あなたの心を揺さぶり、明日への活力をくれるような、最高の映画体験が待っているはずです!
【映画賞を席巻】世界が認めた最高峰の3本
まずは、アカデミー賞をはじめとする世界の映画賞で高い評価を受けた、芸術性と物語性を兼ね備えた傑作からご紹介。
西部戦線異状なし
映像の迫力 | |
物語の重厚さ | |
戦争の無情さ | |
俳優の演技力 | |
観終えた後の無力感 |
基本情報
ざっくり言うとこんな話
第一次世界大戦中、愛国心に駆られてドイツ軍に志願した17歳のパウル。しかし、彼を待ち受けていたのは、英雄的な活躍とは無縁の、命がすり減っていく過酷な西部戦線の現実だった。
イチマルのレビュー
「戦争映画は苦手…」という人にこそ、観てほしい。
これは、ヒーローも爽快な勝利もない、ただひたすらに戦争の「現実」と「無意味さ」を突きつけてくる作品です。
泥と血にまみれた塹壕、鳴り響く砲弾の音、そして昨日まで笑い合っていた仲間があっけなく命を散らしていく日常。その映像は、目を覆いたくなるほど残酷でありながら、恐ろしいほどに美しい。
主人公の瞳から希望の光が消えていく過程は、観ていて胸が張り裂けそうになります。アカデミー賞で国際長編映画賞など4部門を受賞したのも当然。
これは、私たちが平和な時代に生きる意味を問い直させてくれる、必見の歴史的傑作です。
こんな気分の時におすすめ
- エンタメの枠を超えて、魂を揺さぶるような体験をしたい時
- 歴史の重みを感じながら、じっくりと映画の世界に没入したい夜に
パワー・オブ・ザ・ドッグ
心理的な緊張感 | |
俳優の怪演度 | |
映像の芸術性 | |
静かな衝撃度 | |
考察の楽しさ |
基本情報
ざっくり言うとこんな話
1920年代のモンタナ。横暴な牧場主フィルは、弟が連れてきた内気な妻ローズとその息子ピーターを、執拗にいびり始める。しかし、その執着は次第に歪んだ形を帯び、静かな狂気をはらんでいく。
イチマルのレビュー
観る者の心をじわじわと締め付ける、静かで美しい毒のような映画。
派手な銃撃戦やアクションは一切ありません。あるのは、広大な自然を背景に、登場人物たちの視線や些細な仕草だけで表現される、息が詰まるほどの心理的な駆け引きです。
主演のベネディクト・カンバーバッチが見せる、圧倒的なカリスマ性と、その奥に隠された脆さや孤独の表現は、まさに鳥肌もの。なぜ彼はこれほどまでに人を傷つけるのか?その謎が、物語が進むにつれて少しずつ明らかになっていきます。
ラスト15分、全てのピースがはまった時の静かな衝撃は、きっとあなたの脳裏に焼き付いて離れないでしょう。
こんな気分の時におすすめ
- 派手さはないが、人間の心理を深く描いた作品に浸りたい時
- 一流の俳優が見せる、ゾクッとするような演技合戦を堪能したい時
ROMA/ローマ
映像の詩情 | |
日常の尊さ | |
静かな感動 | |
没入感 | |
監督の作家性 |
基本情報
ざっくり言うとこんな話
1970年代のメキシコシティを舞台に、中流階級の家庭に仕える家政婦クレオの視点を通して、彼女の日常、恋愛、そして家族を襲う激動の1年を、モノクロームの映像で静かに、そして美しく描き出す。
イチマルのレビュー
これは映画というよりも、一つの「体験」です。
アルフォンソ・キュアロン監督が自身の幼少期を投影した本作には、明確な大事件が次々と起こるわけではありません。ただ、家政婦クレオの日常が、圧倒的な映像美と臨場感あふれる音響設計によって、あたかも自分の記憶であるかのように流れ込んできます。
モノクロの映像は、決して色褪せてはいません。むしろ、光と影、そして水の表現が、登場人物たちの静かな感情の機微を鮮やかに浮かび上がらせます。家族の一員でありながら、決してそうではないクレオ。彼女のささやかな喜びと痛みが、観る者の心を静かに、しかし強く打ちます。
映画史に残る芸術作品であり、観るたびに新しい発見がある、深い深い一作です。
こんな気分の時におすすめ
- 日常の喧騒を忘れ、静かで美しい芸術作品に心を委ねたい時
- 自分の人生や家族について、少しだけ思いを馳せたい夜に
【超大作&話題作】世界を沸かせたエンタメ2本
理屈抜きで楽しめる!豪華キャストと壮大なスケールで描かれる、究極のエンターテイメント作品をご紹介。
ナイブズ・アウト:グラス・オニオン
ミステリーの巧妙さ | |
豪華キャストの競演 | |
ユーモアのセンス | |
観た後の爽快感 | |
オシャレ度 |
基本情報
ざっくり言うとこんな話
ギリシャの孤島に招待された、クセ者ぞろいの大富豪たち。彼らが楽しむはずだったミステリーゲームは、本物の殺人事件へと発展する。風変わりな名探偵ブノワ・ブランが、複雑に絡み合った嘘と秘密を解き明かしていく。
イチマルのレビュー
これぞ、極上のエンターテイメント!
ダニエル・クレイグ演じる名探偵ブノワ・ブランが、再び最高に楽しく、そして華麗な謎解きを見せてくれます。舞台はギリシャの美しいリゾート。そこに集まるのは、IT長者、ファッションデザイナー、人気配信者と、いかにも何かありそうなクセ者ばかり。
物語は二転三転し、「え、そっち!?」という驚きの連続。観客は完全に脚本の手のひらの上で転がされます。しかし、その転がされ方が最高に気持ちいいんです。伏線が次々と回収されていく様は、見事としか言いようがありません。
アガサ・クリスティーへの愛に満ちた、現代の本格ミステリーの傑作です。
こんな気分の時におすすめ
- 頭を使いながらも、難しいこと抜きで楽しいミステリーが観たい時
- 豪華な俳優たちのオシャレな競演にワクワクしたい時
ドント・ルック・アップ
社会風刺の切れ味 | |
豪華キャストの無駄遣い度 | |
ブラックユーモア | |
笑えない度 | |
観た後誰かと語りたくなる度 |
基本情報
ざっくり言うとこんな話
地球に巨大彗星が衝突することを発見した、落ちこぼれの天文学者コンビ。人類滅亡の危機を世界に訴えるが、メディアも政府も、そして民衆も、誰も真剣に取り合ってくれない。
イチマルのレビュー
これは、地球滅亡を描いたパニック映画の皮をかぶった、現代社会への痛烈なブラックコメディです。
主演のレオナルド・ディカプリオとジェニファー・ローレンスをはじめ、メリル・ストリープ、ティモシー・シャラメ…と、主役級の俳優が次から次へと登場し、しょうもない役を全力で演じているのが最高におかしい。
しかし、笑えば笑うほど、背筋が寒くなります。なぜなら、そこで描かれている「自分の見たいものしか見ない人々」や「事実よりも支持率を気にする権力者」の姿が、あまりにも今の私たちと重なるから。
果たして、これは本当にフィクションなのでしょうか?笑いと絶望が同時に押し寄せる、問題作にして傑作映画です。
こんな気分の時におすすめ
- 痛烈な風刺が効いた、ブラックなコメディで笑いたい時
- 今の世の中について、友人や家族と議論したくなった時
【心に響く一作】明日が少し楽しみになる2本
観終わった後、温かい気持ちになったり、明日から少し頑張ろうと思えたり。あなたの背中をそっと押してくれる作品をご紹介。
HUSTLE/ハッスル
胸アツ度 | |
王道スポーツドラマ度 | |
主演アダム・サンドラーの魅力 | |
感動・希望 | |
バスケ好き必見度 |
基本情報
ざっくり言うとこんな話
落ち目のNBAスカウトマンが、スペインの路上でとんでもない才能を持つ原石と出会う。彼は全てを懸けて、その無名の青年をNBA選手へと育て上げようと奮闘する。
イチマルのレビュー
アダム・サンドラー史上、最高の演技。
コメディのイメージが強い彼ですが、本作で見せる、バスケを心から愛し、選手の未来を信じるスカウトマンの姿には、心を鷲掴みにされます。
物語は、才能はあっても心に傷を負った青年と、夢を諦めかけた中年男の、どん底からの再起を描く王道のスポーツドラマ。ですが、その「王道」がたまらなく熱い!厳しいトレーニングシーンの数々、そして本物のNBA選手が多数カメオ出演するリアルな描写は、バスケファンならずとも興奮すること間違いなし。
観終わった後、「自分も明日から頑張ろう」と、前向きな力をもらえる、最高の感動作です。
こんな気分の時におすすめ
- 夢を追いかける人々の、熱い物語に感動したい時
- 最近少し疲れていて、明日への活力が欲しい時
ちひろさん
心のデトックス度 | |
主人公の魅力 | |
優しさの描き方 | |
セリフの心地よさ | |
海辺の町の空気感 |
基本情報
- ジャンル:邦画 / ヒューマンドラマ / スライス・オブ・ライフ / 漫画原作
- 配信年:2023年
ざっくり言うとこんな話
海辺の町の小さなお弁当屋さんで働く、元風俗嬢のちひろ。彼女は、過去も未来も気にせず、ただ「今」を自由に生きている。そんな彼女の周りには、孤独を抱えた人々が自然と集まってくる。
イチマルのレビュー
この映画には、悪人も、大きな事件も起こりません。ただ、傷ついた心をそっと包み込むような、温かい時間が流れています。
主演の有村架純さんが演じる「ちひろさん」が、本当に魅力的。誰にでも平等で、誰にも深入りしない。でも、その軽やかさが、逆に人々の孤独を癒していく。
彼女が発する言葉の一つひとつが、説教じみていないのに、なぜか心にスッと染み込んできます。「ああ、こういう風に生きてもいいんだな」と、知らず知らずのうちに固まっていた自分の心が、優しくほぐされていくのを感じました。
人間関係に少し疲れた時、この映画は最高の処方箋になってくれるはずです。
こんな気分の時におすすめ
- 人間関係に少し疲れて、心をリセットしたい時
- 誰かの優しさに触れて、温かい涙を流したい時
【個性が光る傑作】忘れられない体験をくれる3本
監督の強烈な作家性や、ユニークなアイデアが光る。他では決して味わえない作品をご紹介。特別な鑑賞体験を約束します。
ミッチェル家とマシンの反乱
アニメーションの革新性 | |
笑える度 | |
感動・家族愛 | |
ポップカルチャー愛 | |
老若男女楽しめる度 |
基本情報
ざっくり言うとこんな話
映画監督を夢見るちょっと変わった娘ケイティと、そんな娘を理解できない不器用な父親。ギクシャクした家族が車で旅行中、AIの反乱が勃発し、なぜか世界を救う最後の希望になってしまう。
イチマルのレビュー
アニー賞を『あのディズニー映画』から奪い取ったと言えば、この作品の凄さが伝わるでしょうか。
『スパイダーマン:スパイダーバース』の制作陣が手掛けた本作は、もはやアニメーションの革命です。あらゆる映像表現がごちゃ混ぜになった画面は、1秒たりとも目が離せません。
しかし、本作の本当の素晴らしさは、そのハチャメチャな展開の中に、普遍的で感動的な「家族の物語」がしっかりと描かれていること。分かり合えない父と娘が、世界の危機を前にして、少しずつお互いの「好き」を認め合っていく。
笑って、笑って、最後にホロリと泣かされる。全人類に「大好き!」と叫びたくなる、最高の家族映画です。
こんな気分の時におすすめ
- とにかく笑って、元気になりたい時
- 家族や大切な人と一緒に、心から楽しめる映画が観たい時
オクジャ/okja
監督の作家性(ポン・ジュノ節) | |
社会風刺の鋭さ | |
オクジャの可愛さ | |
ジャンルごちゃ混ぜ度 | |
観た後の後味の複雑さ |
基本情報
ざっくり言うとこんな話
韓国の山奥で、巨大な豚のような生き物「オクジャ」と固い絆で結ばれていた少女ミジャ。しかし、オクジャは巨大企業の遺伝子操作によって生み出された「商品」だった。オクジャを救うため、ミジャはニューヨークへと向かう。
イチマルのレビュー
可愛いブタの映画だと思って観始めると、とんでもない衝撃を受けます。
さすがは『パラサイト 半地下の家族』のポン・ジュノ監督。心温まる少女と動物の友情物語は、巨大な食肉産業と資本主義への痛烈な批判へと、シームレスに姿を変えていきます。
全編に漂う、笑えるのにどこか物悲しい、独特の雰囲気。ティルダ・スウィントンやジェイク・ギレンホールといったハリウッドスターたちの、狂気じみた怪演も見どころです。可愛いオクジャの姿に癒され、ミジャの冒険にハラハラし、そして最後には、私たちの「食」について深く考えさせられる。
単純なハッピーエンドでは終わらない、後を引く余韻こそが、この映画の真価です。
こんな気分の時におすすめ
- 単純な勧善懲悪では終わらない、考えさせられる物語が観たい時
- 唯一無二の世界観を持つ、天才監督の作品に触れたい時
アイリッシュマン
レジェンド俳優の集結度 | |
重厚なギャング映画度 | |
人生の哀愁 | |
上映時間の長さ(3時間半) | |
静かな迫力 |
基本情報
ざっくり言うとこんな話
全米トラック運転手組合の伝説的リーダー、ジミー・ホッファの失踪事件。その裏で暗躍したとされる、殺し屋フランク・“アイリッシュマン”・シーランの半生を、彼の回想を通して描く。
イチマルのレビュー
マーティン・スコセッシ監督と、ロバート・デ・ニーロ、アル・パチーノ、ジョー・ペシ。この名前が並んだ時点で、観る理由は十分です。
3時間半という上映時間に怯むかもしれませんが、これは単なるギャング映画ではありません。裏社会に生きた男たちが、栄光を掴み、そして静かに老い、全てを失っていく様を描いた、壮大な「挽歌」なのです。
若き日の彼らを再現したCG技術も話題になりましたが、それ以上に心を打つのは、レジェンドたちが全身全霊で演じる「老い」の哀愁です。特に、アル・パチーノ演じるホッファの圧倒的な存在感と、デ・ニーロ演じるフランクの静かな忠誠心。
派手なドンパチではなく、男たちの会話と視線だけで、彼らの生きてきた時間、そして悔恨が伝わってきます。映画史の集大成のような、重厚な一本です。
こんな気分の時におすすめ
- 覚悟を決めて、映画史に残る重厚なギャング映画にどっぷり浸かりたい時
- レジェンド俳優たちが織りなす、本物の演技をじっくりと味わいたい時
まとめ
今回は、Netflixで絶対に観るべきオリジナル映画の名作を10本、ご紹介しました。
- 【映画賞を席巻】世界が認めた最高峰の3本
- 【超大作&話題作】世界を沸かせたエンタメ2本
- 【心に響く一作】明日が少し楽しみになる2本
- 【個性が光る傑作】忘れられない体験をくれる3本
気になる作品は見つかりましたか? 最高の映画は、あなたの日常を忘れさせ、新しい世界を見せてくれるはずです。
さあ、今すぐポップコーンを用意して、最高の映画体験をお楽しみください!
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